CPU本来のTDP上限を無視してオーバークロックするというASRockのBFB (Base Frequency Boost) Technologyは、Core i5-10400程度だと負荷を全力で掛けてもデフォルトのTDP上限を超えられず発動しないことが分かったので、仕方なく(?)Core i7-10700をお買い上げ。お値段44,621円也。
使用したマザーボードは前回同様ASRock Z490M-ITX/acですが、Cinebench R20の結果は
- デフォルト:3814
- BFB125W:4675
と概ね2割程度スコアが上昇しており、明らかにBFBが効いています。
ちなみにデフォルト状態だと、Cinebench起動後すぐはTurbo Boostが全力を出すものの、10秒程度でリミッターが発動してTDP65W(3.5GHz)までに制限がかかりますが、
BFBを125Wに設定した場合、リミッターが発動するまで30~40秒程度まで余裕が出来、さらにリミッター発動後もTDP125W(4.3GHz)まで制限が緩められるため、トータルでは結構な性能差が出てくるようです。
という訳で、KなしCPUでもオーバークロック出来るBFBは(勿論リスクはあるものの)十分使える機能だということが分かったのですが、Core i5クラスだとTDPの関係上効果が薄い(もしくは全く無い)ことから、Core i7は手が出ないのでより安価なCore i5で性能向上を図りたいという人は、素直にK付モデルとZ490マザーを買って真っ当なオーバークロックを目指した方が無難だと思います。