これまでASRock Z170 Pro4SとMSI Z170A GAMING M5でCore i5-6400のNon-K OC(オーバークロック非対応のCPUでOCする裏技)を試してきましたが、イマイチ伸びが悪いため、最終兵器「ASRock Fatal1ty H170 Performance/Hyper」を投入してみました。
Fatal1ty H170 Performance/Hyperは「Hyper BCLK Engine」というオーバークロック専用チップを搭載しているため、BCLK140Mhz×27倍=3.78Ghz止まりだったZ170 Pro4Sや、同じく145Mhz×27倍=3.92Ghzで力尽きたZ170A GAMING M5よりは上を狙えるだろうと期待していたのですが、
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150Mhz×27=4.05Ghz
- Prime実行中に落ちる
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148.15Mhz×27=4GHz
- 一晩中動かしても問題なし
という感じで、どうも4GHzに壁があるようです。
まぁそれでもノーマル状態よりは(ほぼ)50%UPしている訳ですし、エンコードもそれなりに速くなっているだろうから良しとしよう、と思って1分半ほどの動画をTMPGEnc Video Mastering Works 6でH.265/HEVC形式にエンコードした結果がこちら。
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Core i5-6400@3.3GHz(デフォルト)
- 3分15秒
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Core i5-6400@4GHz(オーバークロック)
- 5分22秒
・・・・・・どうしてこうなったorz。
流石にこれは何か原因があるはずと調べた結果、Non-K OCをすると内蔵GPUとC-Stateが無効化されるだけでなく、実はAVXも無効化されるとのこと。
つまりクロックの上昇分よりもAVX無効化の方がTMPGEncには不利に働くようで、エンコード用途を考えた場合、Non-K OCは全く効果がないことが判明しました。
我が家の場合、CPUパワーを使うのはエンコードする時くらいなので、これだとNon-K OCを活用する場が全くないですね・・・。