Windows10サポート終了のあおりを受けて会社支給PCがWindows11機に切り替わったタイミングでキーボード配列を変更する口を塞がれてしまい、英語配列キーボードが使えなくなってしまいました。
セキュリティ強化の一環なんでしょうが、キーボード配列を英字に変更することでどのようなリスクが生じるかがさっぱりなので、その程度は許容しても問題ないのでは?と思うことしばしばですが、それならこちらにも考えがあると辞表を叩きつける前にまずはQMK/VIAでどうにかならないか試してみることに。
QMK/VIAというのはキーマップをユーザがカスタマイズできる機能で、Keychronやその他ゲーミングキーボードなどでもちょくちょく見かけますが、残念ながら普段使っているRealforce R2には搭載されておらず、キーマップ機能対応のRealforce RC1に買い替えるという手も無くはないです。
ただ、キーマップ変更のためだけにRealforceを買い替えるのも何だか勿体ないので、Keyboard Quantizer Miniなるものを遊舎工房で購入してみました。お値段4,950円也。
Keyboard Quantizer MiniはPCとキーボードの間に挟むUSBドングルで、これを使うことで英語キーボードが発した「@」という記号が、通常は「”」と解釈されるところを正しく「@」に読み替えてPCへ送ってくれるという、入力されたキーコードを別のキーコードに差し替えてくれる素敵パーツです。
VialやRemapといったGUIツールを使えば細かい調整も可能なんですが、今回はとにかく英語キーボードを日本語キーボードに見せかけられればOKなので、configファイルで設定変更するだけでOKでした。
細かい手順はこちらのサイトを見れば一発ではありますが注釈を加えつつ流れだけ書いておくと、
- EdgeもしくはChromeでRemapのサイトへアクセス(FirefoxはNG)
- Keyboard Quantizer MiniをPCに挿す
- 「キーボードをカスタマイズ」を選ぶとデバイスの認識画面が出てくるのでKeyboard Quantizer Miniを選択
- 画面下部のDEVICE > KEYBOARD で「Bootloader」をドラッグ&ドロップでつまんで普段使わないキー(Pauseとか)へ割り当てたら「書き込み」ボタン押下
- keyboard quantizer config generatorのサイトへアクセス
- 以下内容を記入したら「Download UF2」からconfig.uf2をダウンロード(applicationの項目はCapsLock無効化の設定なので無くてもOK)
- application: keymaps: - layer: id: 0 keys: KC_CAPS: KC_LCTL - default: keyboard_language: US os_language: JP - Keyboard Quantizer Miniにキーボードを繋げた状態でBootloaderに割り当てたキーを押すとUSBメモリとして認識されるのでconfig.uf2をコピー(すると自動でデバイスが再起動される)
- keyboard quantizer doc Releases – mini-3からsekigon_keyboard_quantizer_mini_full.uf2 をダウンロード
- 再びBootloaderに割り当てたキーを押した後、USBメモリへsekigon_keyboard_quantizer_mini_full.uf2 をコピー
という手順で、英語キーボードが日本語キーボードのフリをしてくれるようになりました。
ちなみにこんな便利なパーツが同人ハードでしか存在していないのはおかしいのでは?とアリエクで調べてみたところ、似たような製品がU2U Moduleとして3,000円チョイと幾分お安く売られていました。
とはいえ配送日数とか考えると遊舎工房で買うでよい気がしますね。
