AmazonでSynologyの2.5インチドライブベイ×6対応NAS「DiskStation DS620slim」の中古品が
NASは何やかんやで10台くらい使ってきましたが、流石は2.5インチドライブ用、めっちゃ小さいです。
3.5インチベイ×4タイプのNASと比べても2周りくらい小さいので、いっそのことDS1225slimみたいな12ドライブベイで10GbE対応モデルとか出たら即買いしそうです。
さて、それでは実際にセットアップを始めていく訳ですが、2.5インチベイにHDDを入れるはずもなく、今回はサーバー向けのSSDを都合6台準備。
どうせなら同一型番で揃えるべきなんでしょうが、手持ち機材の都合上、
- Micron 5300 MAX 1.92TB×4台
- Intel SSD D3-S4510 1.9TB×2台
でSHR(≒RAID5)を構築。
続いてメモリスロットが1つ空いているので、一般家庭ならそこらへんに転がっているであろう低容量のDDR3 SO-DIMMを再利用しようかと、DDR3L-1600 4GBを取り付けて、メインメモリを6GB化。
あとはDS6200slimの最大の弱点であるギガビットLANを2.5GbE化すべく、USB-LANアダプタを用意。
ただWindowsとは違ってSynology NAS用のドライバが用意されていることは稀なので、今回は比較的事例の多い
チップ搭載モデルを準備。ドライバーのインストール手順はPLANEXのサイトに比較的分かりやすい手順が載っているのですが、OSがDSM7以降の場合、書かれている通りでは上手くいかないので改めて手順を並べると、
- PCで有志サイトからDSMのバージョンとCPUの種類に合致したドライバーをダウンロード。(DS620slimの場合、CPUはCeleron J3355なのでApolloLakeを選ぶ)
- DSMの管理画面にログインし、「パッケージセンター」を開いて今しがたダウンロードしたファイルを手動インストール、すると失敗する(が裏でファイルのアップロードまでは成功している)
- DSMのコントロールパネルを開き、「端末とSNMP」の「端末」タブにあるSSHサービスを有効化
- 何かしらの手段でDS620slimにsshでログイン(ユーザ名とパスワードはDSMの管理者アカウントと同一)
- 以下コマンドを実行
sudo install -m 4755 -o root -D /var/packages/r8152/target/r8152/spk_su /opt/sbin/spk_su
- 再度パッケージセンターで手動インストールすると今度は成功(するはず)
- あとはUSB-LANアダプタを背面のUSBポートに挿せば認識、するはずなんですが、駄目だったらパッケージセンターからRTL8152/RTL8153 driverを停止⇒開始で再起動させる
と、無事2.5GbEで通信可能となりました。
ベンチマーク結果上も確かに性能向上がみられるので、安定性に一抹の不安はあるにせよ、試してみる価値は大いにあると思います。
ちなみにオールフラッシュドライブということもあってか、驚いたことに10GbE搭載のQNAP TVS-951Xよりもランダム4KQ1T1は速いです。
ただしランダム4KQ1T1の性能については実はHUBの性能も影響していて、上流をギガビットHUBでなく10G HUBにするだけで、DS620slim内蔵のギガビットLANポートの性能が上がります。
なのでシーケンシャル性能に拘りがないのであれば、USB-LANアダプタ化するまでもなく、単にHUBを買い替えるだけでも良いのかもしれません。
加えてUSB-LANが不安定化した際のバックアップとして内蔵LANにもケーブルを挿しておきたい場合、USB-LANと内蔵LANでネットワークコンピュータ名を別々に付けることが出来ないため、保守面を考えると内蔵LANだけにしておいた方がベターかな?、と思いました。