LM3886というパワーアンプ用ICチップがなかなか良い音を出すらしいという話を聞いて「GUANZO」なる中華アンプを買ってみました。
入手先はヤフオクで、中国大陸からEMSで直送されてきました。
お値段は輸送費込で13,000円と、中華アンプの雄であるTopping系と比べるとかなり高めの価格設定ですが、LM3886の組み立てキットとトロイダルトランスを個別に購入するだけでも10,000円くらいすることを考えると実はお買い得だったりします。
で、かれこれ一週間ほど試聴したのですが、入力・出力側ともにかなり環境を選ぶアンプだということが分かりました。
手持ちのスピーカーで唯一しっくり来たのは「DENON SC-CX101-M」だけで、あとは音がポワポワしてしまって聴くに堪えません。
SC-CX101-Mは比較的やわらかな音質なので、カッチリしたスピーカーだとLM3886は合わないということなんでしょうか?
一方入力側はスピーカーほど相手を選びませんが、それでも真空管アンプ搭載の「上海問屋 DN-HPA509B」が頭一つ抜き出た感じで、それなりに相性が出やすいようです。
そんな訳でLM3886は使いこなすのがそれなりに難しいアンプですが、環境さえ揃えばやわらかで独特の音を奏でてくれるので、自力で色々セッティングを詰める事が出来る方なら一聴の価値ありだと思います。