USBバスパワーで駆動するヘッドフォンと言われると、手軽さ重視で音質面は二の次という感がしますが、RATOC30周年記念モデルと銘打つだけあって良い意味で期待を裏切ってくれました。
REX-UHPB1の凄いところは
- USBバスパワーでお手軽再生
- それでいてヘッドフォンアンプを左右のハウジングにそれぞれ入れることでバランス駆動を実現
- 記念モデルなのに売れ残ったヘッドホンパーツを堂々と流用(!)
という割り切った仕様のおかげで、1万円未満という値段帯ではありえない解像度の高さを実現しています。
そしてこの生き生きとした音は紛うことなきバランス駆動アンプの力でしょうが、それがUSBケーブル直結のヘッドフォンから出ていると言うことに驚きを禁じ得ません。
ただ、音質(と価格)重視で色々割り切ってしまった結果、ボリューム調節すら出来ないのはやはり残念ですねぇ・・・。
流用元のヘッドフォンにはボリュームボタンが付いているだから、せめてそれくらいは機能させておいてもらわないと、何も知らずに音出ししたら余りの大音量にビビった人間が、私を含めて全国に多数いることでしょう(苦笑。
ちなみに「REX-UHPB1」のベースとなったヘッドフォン「REX-WHP1P」の開発にはオーディオテクニカが1枚噛んでいるとのことで、金属的な明るい音質やお馴染みのウィングサポートはまさにオーディオテクニカそのものです。
オーテクのヘッドフォンは手持ちのヘッドフォンアンプとイマイチ相性が良くなかったため全て手放してしまいましたが、これなら相性とか気にすることも出来ないのでオーテクサウンドを堪能するには丁度良いモデルだと思います。
惜しむらくは側圧が緩めなため、私のように頭の小さい人間にとっては少々収まりが悪いのが残念ですねぇ・・・。