HiFiMANのヘッドフォンの面白いところは、別売りのケーブルやらアダプタを使うことで、いわゆる普通のシングルエンド接続だけでなく、バランス接続、はたまたスピーカーケーブルすら繋げることの出来る汎用性の高さにあります。
この度、HiFiMANのHE-5LEを入手したため、接続方式による差異について聞き比べてみました。
HiFiMANのヘッドフォンはとにかく鳴らしにくいことで有名ですが、実際、Nmode X-DP1の1bitアンプで聴くと凹凸のない非常に寂しい音になっていまい、駆動力不足が明らかです。
ただ同じシングルエンド接続でもORB JADE-1のヘッドフォンアンプでなら十分実用的なので、アンプさえ選べば何とかなりそうです。
次にバランス駆動ですが、ヘッドフォンアンプとしてBLOSSOM BLO-0169を用意し、これをX-DP1のXLR出力に繋いで聴いてみたところ、音に広がりが出た上に躍動感が出て、とても同じヘッドフォンとは思えないほどの変化が得られました。
ちなみにBLO-0169は付属のACアダプタだとイマイチパワー不足のようで、ACアダプタを秋月電子の「NT24-1S2410」(出力24V1A)へと変更しています。
おかげでデフォルト状態だとちょっと暗めの印象だったのが明るく元気な音調へと変化しています。
最後にHE-Adapterを使ってスピーカー出力をHE-5LEで聴いた感触ですが、こちらは評価が中々難しいです。
使用するアンプによって結果が全然違う上に、スピーカーケーブルを変えただけでも音が変わるので、自分好みの音へ突き詰めていきたい人には向くのかもしれませんが、残念ながら我が家ではBLO-0169を超える機材が見あたりませんでした。
そのためHE-Adapterはお蔵入りの可能性が高いですが、BLO-0169と比較して全般的に音がまろやかになるので、クッキリ系よりまろやか系が好きな場合はバランス駆動よりも向いている気がします。
ちなみに、
の左がバランス変換ケーブルで、右がHE-Adapterですが、単なる変換ケーブルが6,980円で、単なる小箱が9,980円と言われると、やはりコストパフォーマンス的にはイマイチですねぇ・・・。