HiFiMAN HE-5LEをバランス駆動するために買ったBLOSSOM BLO-0169ですが、バランス対応のヘッドフォンアンプが1台だけだとヘッドフォンとアンプそれぞれの実力が計りにくいということもあり、同じメーカーの上位機種であるBLO-0299も買ってみました。
今回入手したのはBLO-0299のAuditoriumバージョンのさらにECA(電子ボリューム)対応したものですが、メーカーアウトレットということで定価168,000円から10万円引の63,000円とかなり格安で入手できました。
で、早速聞き比べている訳ですが、同じメーカーなのに何故こんなに違うのかというくらい傾向が違いますねぇ・・・。
BLO-0169は入力側の機器の影響を受けやすいようで、DACを変えると出てくる音もまた変わるので、ヘッドフォンアンプとしての実力が中々分かりづらいです。
一方のBLO-0299は「これが俺の音だ」と言わんがばかりの動じなさっぷりで、上流をどんなに変えても全く差が分からず、これでDACのブラインドテストとかやられたら当てる自信が全くないです(苦笑。
ランク的にはBLO-0299の方が上なので、音質もBLO-0299の方が上だ、と言いたいところですが、BLO-0169の自己主張の無さが転じてDACの味付け次第でそれなりのレベルにまで押し上げられてしまうらしく、意外と拮抗しています。
ただ、低音はBLO-0299の方が明らかに出ていますし、BLO-0169だと太めの音の裏に隠れてしまっている旋律がBLO-0299だと感じることが出来たりします。
あとbeyerdynamicのT1みたく駆動力の必要なヘッドフォンを鳴らそうと思ったらやはりBLO-0299の方が1枚上手に感じますね。
もっとも、BLO-0299でULTRASONE Pro2900 balancedを聞くと低音が出すぎるので、ヘッドフォンによって使い分けるというのが正解なのかもしれません。
ちなみに、BLO-0169もBLO-0299も電源として秋月電子のNP12-US2405という24V/0.5AのACアダプタが付いてくるのですが、これの代わりにNT24-1S2410(24V/1A)を使うと音が明るくなりかつ力強さも出てくるので、電源強化は結構有効だと思います。
しかしNP12-US2405とNT24-1S2410って、秋月電子の店頭だと250円しか違わないんですよねぇ(笑。
それなら最初からNT24-1S2410を付けてくれればいいのに、と思わずにはいられませんでした。
コメント
こんにちは
PRO2900をもっていて
この二種類のアンプの選択に迷ってるものですが
0299で、バランス化したPRO2900を鳴らすと
低音が出すぎるとのことですが、
それは、膨らみすぎて、聴きぐるしいレベルのものでしょうか?
膨らみというよりは広がりを感じる音です。
私の場合、メインが女性ボーカルのポップスなので聞き苦しい状況になるのは稀ですが、たまに重低音がしっかり出ている曲に当たるとズゥーーンとよく響きます。
最近は慣れたせいもあってかPRO2900とBLO-0299の組み合わせで不自由なく使えています。ただ、低音が強すぎる曲に当たるとそちらの方が気になってしまい、ボーカルに集中できないことはあります(苦笑。
ちなみにゲインをLOWにすると症状がかなり改善される一方、音の起伏も減少してしまうので中々難しいところです。
PRO2900は比較的適用範囲の広いヘッドフォンだと思いますし、BLO-0299だと全然駄目ということも決してないのですが、合わない曲はやはり存在するので、そんな時は素直に別のヘッドフォンを使うというのが正解だと思います。
こんにちは、
非常によくわかる回答ありがとうございます!
おっしゃる通りかと想像できます。
自分の聴く曲の多くでは注意が必要のようです。
自分は、マニアックな事情により、ヘッドフォンはこの2900か
違うものでも、せいぜい同じゾネホンの開放型しか使えないので、
曲によって、アンプの方を変える、
みたいなやり方になると思いますねぇ。
(ということが、いただいた返答ではっきりしたようですよ。)
本当によくわかりました。
ありがとうございます!