ヘッドフォンアンプについてはオペアンプを交換したaune Mini USB DAC MK2 SEでそこそこいい感じになっているのですが、買ってしまったものは仕方ないので上海問屋の「DN-HPA509B」についても試してみました。
真空管アンプというのは未体験のため、「真空管」=「ほんわか暖かい音」なのだとばかり思っていましたが、音の立ち上がりの速さに驚きました。
もっとぼやけた音を想像していただけに、クリアな音色は良い意味で期待はずれでしたね。
あと、ほのかに残る残像感が真空管の効果なのでしょうか?
こうなってくると、他の真空管アンプを聞いてみたくなりましたが、石アンプと比べるとどうしてもお値段が高めになるので、これについては機会があれば、ということで。
しかしヘッドフォンアンプでここまで満足度の高い製品は初めてな気がします。
これまで使ってきたUSB接続のヘッドフォンアンプはすべからく自分好みにするためオペアンプ交換などしてきましたが、デフォルト状態からいぢろうという気が全く起きないですからね。
とはいえ、残念な点も2つばかりあります。
1つはそこそこ盛大なポップノイズが出る点。もっともこれについては電源投入直後の暖まっていない段階でヘッドフォンを抜き差しした時だけで、しばらく放置した後は全く気にならないのでまぁ許容範囲でしょう。
もう1つはアナログ出力が必ずボリュームを経由してしまう点で、こちらは結構致命的です。
PC→DN-HPA509B→プリメインアンプ→スピーカー、という経路をたどった場合、
- ヘッドフォンで聴く時はDN-HPA509Bの音量を小さめに設定
- スピーカーで聴くためにDN-HPA509Bのボリュームを全解放
- 再びヘッドフォンで聴きたくなったのでDN-HPA509Bにヘッドフォンを挿したら爆音が流れてビビる
というのを2回ほど経験してしまいました(苦笑。
そのため、USB接続はヘッドフォン単体で使う場合限定、それ以外の場合はアナログ入力で使う、というのが良さそうです。
ちなみに手持ちの中ではオーディオテクニカのATH-AD1000PRMが非常にマッチしているので、中~高音域の強いヘッドフォンが向いているかと。