何の因果かSamsung SSD 840 EVO mSATAの製品レビュアに当選してしまったので、申請時に記載したとおり、NASケース「Drobo 5N」のmSATAスロットに挿したらどうなるのかレビューしたいと思います。
まず始めに「Drobo 5N」の特徴を軽く説明しておきますと、
- 接続はGigabit LANのみ
- HDDを5台まで搭載可能
- DroboAppsという拡張プラグインが導入可能
- よくあるRAIDと違い、HDDの容量がバラバラでも冗長構成が取れる
- mSATA用のSSDを挿すと読み込みキャッシュが効く
という感じのちょっと珍しい機能を搭載したNASケースになりますが、今回はmSATAスロットのお話がメインとなります。
まずはセッティングですが、ケースの底にmSATAスロットが付いているので、
カパッと開いたら840EVO mSATA 120GBを装着。
準備はこれだけで、あとはDroboの中の人が勝手に認識してくれます。
ダッシュボードからもmSATA SSDがはっきりと確認できます。
そんな訳で期待のベンチマーク結果は以下の通りです。
一応、データサイズを100MBと1000MBの2パターン取ってみましたが、4K QD32で思ったよりも差異が出ています。
Drobo本体にも多少キャッシュが搭載されていて、その影響が出ているのかもしれません。
続いてmSATAスロットに840EVOを挿したバージョンをば。
・・・何か、あんまり変わってないような?(汗。
一応、100MB時に4K QD32でそれなりの伸びが見られますが、あとはほとんど誤差レベルですね・・・。
これは追試が必要だと判断し、秘蔵(というか死蔵)のCrucial M500 120GBと交換した結果がこちら。
げっ、M500の方が速い(汗々。
M500よりも840EVOの方が確実に性能は上なのにこの結果とは、ちょっと頂けないですね・・・。
まぁDroboで使えるmSATAカードの一覧に載っているのはMarvellやIntelのコントローラを積んだ製品のみで、SamsungやSandforceのコントローラを搭載したSSDについては全く触れられていないので、ちゃんとチューニングされていないということなんでしょうか?
ちなみにSSDのコンパチブルリストには「Sandforce、ダメ、絶対」と書かれているので、mSATAスロットについてもSandforceコントローラは辞めた方が良さそうですが、Samsung 830や840についてはコンパチブルリストに掲載されているので、今後のファームウェアアップデートでmSATAスロットの方も正式対応する可能性は十分期待出来そうです。
そんなこんなで今回の結論。
「Droboに840EVOは時期尚早」
うーん、残念・・・・。