AMDがNVIDIAに唯一勝っていると言っても過言ではない、動画をヌルヌル再生する技術「Fluid Motion Video」がNaviアーキテクチャ(RX 5000シリーズ)では廃止されてしまったため、未だRadeon RX 570やらVega 56から卒業出来ていなかったのですが、CPUにRyzen PRO 4000Gシリーズを使えば、動画再生はAPU内蔵、ゲームはディスクリートGPUを使うことが出来るのではないかと期待して実験してみることに。
用意した部材はこんな感じ。
- CPU: AMD Ryzen 5 PRO 4650G
- CPUクーラー: CRYORIG A40 Ultimate
- マザーボード: ASUS TUF GAMING B550M-PLUS
- メモリ: G.Skill F4-3600 Trident Z 8GB×2
- VGA: 玄人志向GF-GTX1070-E8GB/OC2/DF
- SSD: Samsung 960 EVO M.2 250GB
- 光学ドライブ: Pioneer BDC-S02J
- ケース: Cooler Master Silencio S400
- 電源: Seasonic M12 700W
電源に年代物を積んでしまった結果、PCI Express 8pinコネクタが付いておらず、急遽ヨドバシへ6pin×2→8pinの変換ケーブルを買いに走る羽目になりましたが、それ以外はノー・トラブルで組み立て完了。
そしてお馴染みの「Bluesky Frame Rate Converter」でFluid Motionを有効化してみた結果、見事60fpsでの再生に成功しました。
ただ動作させるには少々コツがいるようで、
- ディスプレイケーブルをGeForce側に挿すと内蔵GPUが無効化されるので、UEFIでAdvanced Modeを開き、[Advanced] -> [NB Configuration]で[IGFX Multi-Monitor]を有効化
- Bluesky Frame Rate Converterの設定で「Zero-Copyモードを有効にする」のチェックを入れちゃダメ
- MPC-HCの設定で外部フィルタに「Bluesky Frame Rate Converter」を追加した後、「優先する」を選択
する必要がありましたが、GeForceを使いつつFluid Motion Videoでヌルヌル動画が見られるというのは感慨深いものがあります。
ちなみに、GeForceがイケるならNaviでもイケそうなものですが、PowerColor AXRX 5700 ITXだとAPUのドライバがバッティングしてしまい、動作しませんでした。
ドライバさえ何とかなればワンチャンありそうな雰囲気ですが、ソフトウエア開発能力に低評()のあるAMDのことなので、まぁ期待薄かな・・・?