p41audioのサマーバーゲンで中華DAC「MUSILAND MD30」が59,990円から52,990円とかなりお安くなっていたので購入してみました。
値段の割に良い音がするのが中華DACのウリですが、50,000円オーバーというのはかなり異質な存在です。
なので音質的にも期待せずにはいられない訳ですが、結果は非常に微妙な感じに。
まず最初にBeyerdynamic T1で聞いてみましたが、カサカサとした恐ろしくか細い音しか出ず、正直、聞くに堪えません。
次に試したのはDENON D5000ですが、こちらは音場の広がりや分離がすごいです。今まで聞こえてこなかった音が明後日の方向から聞こえてくるので、これまた聞くに堪えません(苦笑。
一方、予備役入りしていたオーディオテクニカ ATH-W3000ANVとは非常に相性が良いらしく、適度な艶と明るい音色が非常に好印象でした。
という訳で、ヘッドフォンによって好不調の差が激しい結果と相成りましたが、T1やD5000のあの音は流石におかしいだろう、ということで、ステップアップトランスを使って115Vへ昇圧してみることに。
するとT1で感じたか細さや、D5000の妙な音場はきれいさっぱり解消され、スッキリ系のとても聞きやすい音へと変貌を遂げました。
うーん、やはり中華系はステップアップトランスの有無でかなり違いますねぇ・・・。
特に50Hz帯だと60Hz帯と比べパワー的に不利という話もありますし、東日本の人はステップアップトランスの1つや2つ持っておいても損では無い気がします。
ちなみにMD30の機能面についてですが、
- ヘッドフォンとライン出力は排他
- ヘッドフォンとライン出力のボリュームは個別設定可能
- だけどボリュームコントロールが1つだけなので操作は面倒
- 入力切替もボリュームコントロールを使うのでこれまた面倒
といった感じで、操作感はあまり宜しくないです。
まぁ音質劣化を最小限にするという意味では全てをデジタル制御するというのも悪くないとは思いますが、入力繰り替えくらいは別のスイッチを設けてもよかったのでは?と思いました。
そんな訳で機能面では幾分惜しい点もありますが、音質面に関して言えば音数も十分で、表現の巧さでは今のところ我が家でNo.1だと思います。
もっとも、ヘッドフォン内蔵の複合機DACは3万円レベルのものしか所有していないので当然の結果なのかもしれませんが。
やはり本気のDACを1台くらい買わないと比較にならなくて駄目ですね。
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