MUSILANのMD30は中華DACとしては異例の5万円オーバーという高価な製品ですが、音質・使い勝手ともに良好でとても気に入っています。
そして手持ちのDACの中で一番高価なPioneer N-50とタメを張れるレベルなのは分かりましたが、「MD30は10万円クラスのDACに匹敵する」という意見を目にしたので、その真偽を確かめるべく中古のNmode X-DP1を買ってみました。
お値段85,000円也。
MD30もUSBに加え同軸・光・BNC・AESデジタル入力可能とかなり多機能ですが、X-DP1は、
- USB
- 同軸デジタル×2
- 光デジタル×2
- RCA×2
- XLR
しかも同軸・光デジタル出力に加えUSB出力も可能という変態っぷりで、本体背面は凄いことになっています。
音質についてはスッキリクリアー系のMD30に対し、X-DP1は音が球になって飛んでくるようなイメージで、結構違います。
X-DP1は寒色系な上に音の立ち上がりが早いからそう感じてしまうんでしょうかね?
そして音の細かな部分についての再現性は両者とも甲乙付けがたいので、MD30は十万円クラスのDACに匹敵するというのは誇張では無さそうです。
ちなみにヘッドフォンアンプ部に1ビットアンプを搭載しているという点でもX-DP1はかなり異色の存在ですが、GAINをHIGHにするとホワイトノイズが気になります。
その点、デジタルボリュームなMD30はノイズと全く無縁なので、敏感なヘッドフォンを使う場合はMD30の方が向いているようです。
しかもMD30の場合出力先ごとにボリューム値を覚えておけるので、プリアンプとして使う場合はX-DP1よりも便利です。
そんな訳でMD30の優秀さが確認できて大変満足なのですが、X-DP1の他に類を見ない多入力対応っぷりはプリメインアンプとして最適なので、それぞれ活躍できそうです。