値段の割に音が良いことで一部に話題の中華DACを導入してみました。
この分野ではToppingというメーカーが有名で、まとめてTopping系とも呼ばれていますが、今回私が購入したのはaune 製の「Mini USB DAC MK2 SE」というモデルです。
これと瓜二つの商品が上海問屋では「DN-USB DAC120SE」として売られていますが、価格的に「Mini USB DAC MK2 SE」の方が微妙に安かったので今回はこちらを選んでみました。
なお本体は見た目全く同じでもACアダプタのサイズ的には「DN-USB DAC120SE」の方が小型でかさばらないので、ここら辺は好みの差が出るかもしれません。(まぁ電源は大きいに超した事はないという意見も見かけますが、実際のところどうなんでしょうね?)
あと、本家(と言っていいのか分かりませんが)のTopping D2というヘッドフォンアンプと比較するとスペック的には多少違いがあるようです。
aune Mini USB DAC MK2 SE | Topping D2 | |
---|---|---|
DAC | Burr-Brown PCM1793 | Analog Devices AD1852JRS |
USB | Burr-Brown PCM2707 | Burr-Brown PCM2704 |
DAI | Texas Instruments DIR9001 | ← |
入力 | デジタル(同軸)、USB、アナログRCA | デジタル×2(同軸、光)、USB、アナログRCA |
出力 | アナログRCA、ヘッドフォン | ← |
DACがそれぞれ違いますが、どちらも定評のあるチップなのでまぁ問題ないでしょう。
使い勝手の面ではデジタル入力が2種類あるTopping D2の方が良いと思いますが、電源ON時のポップノイズが酷いという話なのでその手点は注意が必要かと。
ちなみにMini USB DAC MK2 SEでもポップノイズはありますが、そこまで酷い感じでは無いので、その点は正解だったようです。
さて、肝心のMini USB DAC MK2 SEの音質ですが、音の傾向はクリアかつ高音強めなため、元々高音が強いATH-AD1000PRMで聴くと凄い事になります(苦笑。
なので、そつは無いけど特徴の出にくいK701と、野暮ったい代わりに音に厚みの出るKH-K1000とを使い分けて聴いていますが、「1万そこそこでこの音ならば非常にお勧めでいる一品」という感じです。
もっとも、DR.DAC2 DXを既に持っている身としては「ヘッドフォンアンプとしては別に買わなくても良かったかも」という気もしなくはないですが、アナログRCA出力はDR. DAC2よりも優れている感じなので、その点では買って良かったと思えます。
ただ、ヘッドフォンを挿してもRCA出力がミュートにならないのは非常に惜しいです。
その点を勘案すると、ヘッドフォンアンプとしてよりも単体DACとして使うのが正解なのかもしれません。
最後に、USB入力とONKYO ND-S1経由での同軸デジタル入力とを聞き比べてみましたが、私には差が全く分かりませんでした。
これならAV機器との接続性が良い光入力対応のが何かと使い勝手が良かったので、そこは少々残念ですね。